2010年12月31日金曜日

「ちょっと頑張る」

いつのまにかン十年生きて<生かされて>きました。
自力がどれくらいか?他力がどれくらいか?カミサマ仏様のお助けがごれほどか・・・と考えることです。
立派に堂々と生き、世のため人のために活躍しておられる方も沢山見聞きしてきました。
つぶれた人や若死にした人もいくらか見てきました。最近の新聞紙上では、事故や災難の多発が報道されています。
平凡ながら、人に迷惑をかけず、たんたんと生きている方もおられます。
これらの「運命」は、誰がどのようにして決めるのでしょうか。

「生き様」が運命を形づくるようであります。
「生き様」は、遺伝、親や社会の立派な人を見習う、教育、学問、読書、環境から求め、得たものなどから得た「生き方」の実行でありましょう。
そして、「努力」の集積が人生に現れる、ということでありましょう。

その「努力」の仕方に、死に物狂いで頑張る、わき目も振らずに頑張る、夜も寝ないで頑張る・・・などがありますが、”チョット頑張る”という頑張り方もあります。
大成を望むなら、必死で頑張ることが必要でありましょうが、小成?でよければ、そこそこに頑張ったらいいのでは、という気もします。
「精いっぱい頑張る!」ことは大切ですが、頑張りすぎて、倒れたりしては、元も子もなくなります。
そうかといって、だらだら、ぐうたらでは、人生がもったいないですねー。
で、”ちょっと頑張る”生き方もいいのでは・・・と考える昨今であります。<若い人にはお勧めできないような気もしています>

まあ、トシを重ねて、この頃になって気がつくことです。若い人の参考になるかどうかは分かりません。
「人生」を考えるトシゴロになられたら、時に考えてみてください。

若い時に、外国航路の貨物船に乗って、冬の北太平洋をアメリカに向かったことがあります。
冬の北太平洋は、連日の荒れ模様です。ピッチング(船が前後に揺れる)では、船(130メートル)の舳先は天に向かい、次には海の底に向かうように揺れます。甲板を歩いてはおれません。
サロン食堂で、”ドクター、怖いですか?”と機関長に尋ねられました。
”ええ、ちょっと怖いです”と答えました。
そしたら、機関長が、”心配はいりませんよ。船は、エンジンが止まらなかったら沈むことはありません!”と話してくれました。この話は、人生の折々に思い出し、考えることです。

人生も「人生航路」とたとえられます。
人生でエンジンが止まるのは、心臓が止まったときでしょうが、心臓は動いていても、思考や行動や言語が止まった時(衰えた時)は人生の危機でありましょう。
それをどう乗り越えるかは、「ちょっと頑張る」を続けることだと思います。
それも、明るく頑張る、前向きに頑張る、周りの人の幸せを願って頑張る!!と効果が高いようであります。

私も、天地人の助けをいただきながら、”ちょっと”頑張って、この一年、無事無難に過ごすことができました。感謝しながら、新しい年も”ちょっと頑張って”いこうと考えています。
お互いに、ニッコリと頑張ってまいりましょう!!

2010年11月30日火曜日

「笑いヨガ」

医師になってン十年、「健康に良いもの」を、さまざまな分野から、求め、学び、実践してきました。
そして、「良い」と思うものを、IN(ホームページ)やパンフレットや、健康雑誌などでお伝えしてきました。
その中で、「ヨガ」や「導引」も学び行ってきましたが、「笑いヨガ」は知りませんでした。

平成23年の「壮快」の新年号の記事で初めて知りました。
実行してみますと、これがなかなかのスグレモノです。
で、健康とシアワセを求める人々のためにお知らせする次第です。
これは、インドの医師、マダン・カタリアさんが始められたものです。

立って少し膝を曲げる。膝に手を当て、大きな口を開けて、「わつ はつ はつ・・・」と声を出して笑う。
一息で5-6回はできる。<大きな声を出すのが望ましいが、環境が許さねば、声を出さなくても良いーと私は考えています> <立てない場合は座って行ってもよいと考えます>
これを一度に数回から十回くらい行う。
そして、一日に3-5回くらい行う。
<方法は、私が考えたもので、”本式のやり方”とは、いくらか異なっているかもしれません>

効果は、1)大きな呼吸ができる(酸素が沢山入り、新陳代謝が良くなる) 2)腹筋が鍛えられる(胃腸が丈夫になる) 3)自律神経が安定する(気分が良くなる、些事が気にならなくなる) 4)全身の血行が良くなる(手足の先まで温かくなる) (心臓も丈夫になる)
5)結果的に睡眠がよくなる、疲れがとれる・・・、などが考えられます。
害はありません(が、一度にやりすぎると、ちょっとフーっとなるかもしれませんので、過度にならないように気をつけてください)

全国で「笑いヨガ」の講習会が行われているようです。縁がありましたら訪れてみてください。
「わっはっは」と笑って、健康で、いい気分で、年末を(そして新年を)頑張りましょう!!

2010年10月30日土曜日

「カゼ」の話

あほー=馬鹿(ばか)=は風邪をひかない!と、巷間言い伝えられています。
”本当かなー!?”と思いながら、折につけて考えることです。

人は、一年に2-3回は風邪をひく、といいます。が、あまり引かない人もあったり、もっと度々風邪をひく人もあります。
風邪の症状は、鼻水、咳、のど痛、発熱、頭痛、気分が悪い、体がだるい、食欲がない、寒気がする・・・などと、種類も程度もさまざまです。
「風邪に強い人(これらの症状に負けない人)」があり、また弱い人もあります。

この差は、「鍛錬・食生活・精神生活・日常生活(と遺伝)」によるものだと考えています。
最近よく言われる”免疫・抵抗力”を上げる生き方をしていたら、風邪にも、他の病気にもかかりにくいわけであります。
「かぜ」は嬉しいものではありませんが、これらの「生活状況」を見直す”チャンス”と考えたり、休養をいただいた!?と考えたりするのはどうでしょうか。

”風邪で死ぬ人はいない”という言葉を聞きますが、僕のン十年の経験では、だいぶ以前のことですが、予後不良の人が二人ありました。通院加療・往診加療してもなかなか良くならないので入院されましたが、それでも良くなられなかった人が二名あったということです。
入院中、余病が出られたようですが、たかが「風邪」と思って馬鹿にせず、日ごろから「養生」に心がけることが大切と考えることです。

「風邪の予防」は、今書いた「生存条件」を整えることが一番です。
<直接的には、うがい、乾布摩擦、深呼吸、早寝早起き、甘いものとアルコールを控える、精神的な安定と喜び、などが大切と考えます>
「一に養生、二に薬!!」は、健康生活のための「鉄則!!」です。
<もちろん、カゼだけではありません。ガンの予防にも、脳梗塞の予防にも、その他のすべての疾患の予防のために、大変重要なアイテムであります>

カゼを引いたら、<暖かにして、消化の良いものを少し食べて、早く寝る>のが一番です。
<気を使っている人や、睡眠不足の人や、冷えている人は、その対策がまず先決です!>
症状が高度の場合は、抗生物質も必要ですし、他の薬(葛根湯は大変有効です)も必要になってきます。<抗生物質には沢山の種類があります。効能書きには、なになにに有効、とみな書いてあります。
そうなのでしょうが、経験的に、有効な薬と、あまり効かない!?薬とがあります>
これは、細菌と抗生物質との”相性!?”ではないかと考えています。
相性が良い場合は、服用して半日か一日で、相当の効果があります。

気をつけている”つもり”でしたが、僕も、2-3年ぶりに、少しカゼを引きました。
程度は軽かったのですが、「不快な症状」で、改めて「健康」の有難さを感じさせられました。
好調にまかせて、就眠時間が遅い日が続いたのが原因だと考えています。
カゼ中は、診療や往診や医師会行事は休みませんでしたが、テニスは休みました。
が、良くなって、今週はテニスを楽しむことができました。「健康」のシアワセをかみしめることです。

カゼを引かない努力は、他の病気の予防にもなります。
お互いに気をつけてまいりましょう。

「カゼ」

2010年9月29日水曜日

「人間は”奇跡的”存在!?

「地球上に、”人間”として生まれてくることは奇跡である・・・」というような内容の本を目にするようになりました。
人間とはなにか?自分とは何か?どうして今、ここにいるのか?<いつまで地球上にいられるのか?死ぬとどうなるのか?生まれ変わりはあるのか?・・・>

人間は、夫婦の(男女の)交わりで「偶然に」できた、と考える人があります。
「人間は、自分の意志と希望とカミサマとの約束で、男女・国・運命・一生などを自覚し納得して生まれてくる」と聞いたことがあります。どちらが本当でしょうか?

まあ、「わからない」「目に見えない」「証明できない」ことでありますから、否定も肯定もしにくいですが、人間が”不思議”な存在であることは間違いありません。
「人間は不思議な、奇跡的な存在」なのだなーという自覚から、新しい人生が始まるのではないでしょうか。
「人間・人生・運命」に興味がおありでしたら、人生の折々に、考えたり学んだり本を読んだりしてみてください。

地球誕生に45億年の、人間誕生に10億年の歴史がある、といいます。
気が遠くなるような歴史を踏まえて、今、自分が、ここにいる、のであります。
そして、「最低」と思える状態からでも、「最高」の状態を得ることもできるのです。

人間誕生の第一歩は、「卵子と精子」の結合から始まります<ここにも壮大なドラマ=二億の精子のマラソン競争!があります>。そしてできた一個の受精卵から、60兆の細胞を持つ人間ができるのです。
その60兆ある細胞の一つの中に、30億の遺伝情報があるそうです(1000ページの本で1000冊分とか) そして、64億の人間が、一人ひとりみな違う!!のです。
奇跡的ですねー。神秘的ですねー。不思議ですねー。

あだやおろそかに取り扱ったら、バチが当たる、ということになるのではないでしょうか!!
「生命の奇跡・尊厳性」を自覚することから、自他の生命尊重ともなり、人間の幸せともなり、世界平和ともなるのではなかろうか・・・と考える昨今であります。

<オモシロイ話、エッチな話をしたいと思いながら、なかなか書けません。そのうちガンバリまーす!>

2010年8月22日日曜日

沖縄 興南高校 春夏連覇(平成22-8-21)

「松坂以来 12年ぶり、史上6校目、春夏連覇!!」(サンスポ)
「あっぱれ!!島袋」(サンスポ)
今年の高校野球が、猛暑・熱戦のうちに終わり、こんな記事がスポーツ紙を飾っていました。
熱戦の見方・感じ方は人さまざまでしょうが、感じたことを書いてみます。

「入学してきた頃は小さな種だった選手たちが、毎日こつこつ練習して芽を出し、甲子園で大きな花を咲かせてくれた。日に日に成長する選手を見ることができて、本当に幸せだった」(興南・我喜屋監督)(読売8・22朝刊)

「夏に向け、島袋は「結果を出さなければ、努力したことにならない」と己を追い込んだ。1日200球の投げ込みでは、試合終盤を想定したラスト30球でちぎれんばかりに腕を振り、落ちる球の精度向上に励んだ。その成長は、ライバルたちの想像を超えたようだった。
猛暑に疲れを見せず、6試合51回で計783球を投げ切ったエースが、練習の成果を出し切った。狙って遂げた春夏連覇だ」(読売 クローズアップ)

深紅の優勝旗は、米国統治下だった1958年に首里が初出場して以来の悲願でもあった。
「やってきたことは間違ってなかった」と優しい笑みを浮かべた1メートル73、65キロの左腕が、甲子園に輝かしい歴史を刻んだ(読売 クローズアップ)

”春夏連覇は平坦な道ではなかった。慢心しそうになった時は、我喜屋監督(60)の言葉が戒めとなった。選抜優勝翌日、朝の散歩中の桜の木の下だった。
「満開の桜を支えているのは枝で、それを支える幹がある。でも一番大事なのは、それを支えている根っこ。もう一度根っこから始めよう」(22、8,22 サンスポ)

一から下半身の強化に励んだ。30キロのバーベルを背負ってのスクワット。
終えると、チームメートがへたりこむ中、黙々とグラウンド脇にある約40段の階段を右足だけで跳ね上がり、踏み込む足を鍛えた。
猛暑日が続いたが、熱中症対策に効果があるナトリウムとマグネシュウムが豊富な宮古島産の「雪塩」をイニングの合間になめた。しょっぱさが沖縄の先輩の汗と涙に重なった・・・。(同上)

沖縄 興南高校の優勝記事から、目に(心に)残った記事を抜粋してみました。
第一回戦から優勝戦まで、すべての戦いに汗と涙が刻まれており、ドラマの連続であります。
一回戦で敗れたチームも、都道府県のナンバーワン チームです。凄い!のです。関係者は、これからも胸を張って、ニッコリと生きてほしいと思います。

「体の鍛錬」は人さまざまです。島袋投手の真似は誰でもができるわけではありません。
「筋肉・骨の鍛錬については、稿を改めて書いてみたいと考えています。

2010年8月6日金曜日

広島 原爆投下から65年

僕は、、昭和20年8月6日午前8時の原爆投下の前の晩、夜の八時発の列車で、広島から一時間ほどのところに集団疎開しました。<もう一晩広島にいたら、次の朝は影も形もなくなっていたでしょう>
その日、たまたま用事で広島に行き原爆にあった人、その時刻に広島に行く予定であったが、都合ができ、行かなくて助かった人、と、原爆はさまざまな運命を演出しました。
<原爆以外でも、航空機事故とか列車事故、交通事故などで、生死の明暗を分ける事件は沢山ありますが、なぜある人は助かり、ある人は亡くなるのでしょうか??>
<演出者は誰??>

私は、子供の時から今日まで、考えたら、5回ほど「生死の境」を経験しています。
若い時はそれほど感じませんでしたが年と経験を重ね、「人間」「生と死」「運命」などを考える機会が増えるにつけて、その「不思議さ」「神秘性」に感心・感嘆するばかりの今日この頃であります。

原爆投下は、沢山の非戦闘員の命を奪い、後遺症を残し、市街地を一瞬に焼け野原としたわけでありますが、戦争を早く終結させ、結果的に沢山の人命を助けた、というメリットを強調する向きもあります。<カミサマは、どのように結論づけられるのかなー!?と考えることです>

明治22年の「帝国憲法」発布から約60年、日本は三回の大きな戦争をしています。
昭和20年の「平和憲法」から60数年、日本は一度も戦争をしていません。
<シアワセの極みですが、シアワセに慣れて、最近は”平和ボケ?”の声も耳にします>
世界中を見渡せば、沢山の国家が戦争に明け暮れています<日本も、400年前は、日本人同士で殺し合い<戦国時代>をしていました!?>
「人間」というのは、不思議なイキモノですねー。

人間一人ひとりが生命の尊厳性を悟り、お互いの生命を尊重し、地球上のすべての人々が、仲良く助け合い、みんな笑顔で生きる日が早く来るように、願い祈るものです。

2010年7月30日金曜日

性格と運命(2)

前回は、日本の運命を左右した「大物」の性格と運命について考えてみましたが、今回は、身近な友人について考えてみます。みな、同年輩の医師です。

M君は、大学病院から出張を命じられた地方の外科病院で一年間一緒しました。
彼は、僕のことを”あんたはのんびりしていていいなー”と言いました。
その彼は、その後、地方の医院に養子に行き、”いい養子が来た!”と喜ばれ、医療を発展させていましたが、十二三年の活躍のあと、急にこの世を去りました。

H君は、終戦後、航空隊から帰還、医学部に入ったのですが、父親が原爆でまる焼けになったため苦労もあったようです。が、頑張って医師になり、小医院勤務から始まって、現在は病院を二つ運営しています。後継者もできました。地方都市の名士です。
その彼は、学生時代、僕に”もっとのんびりしたらどうだ・・・”と言ってくれたことがあります。

「性格」には、明るい暗い、大らかちまちま、寛大狭小、攻撃的寛容的、悲観的楽観的、温かい冷たい、などがあり、またそれが入り混じり、人生に表現されます。
人間には、その「どちらもある」のですねー。その「どちらを出す(表現する)」かで、そしてその積み重ねと継続で、「運命」「人生」が構築されてくるのですねー。
時には、同じ人間でも、「ある人には温かく、ある人には冷たく」という態度をとることがあります。
<なぜか?と考えるのですが、その人の”表現”と、遺伝的や運命的な要素も左右するのかなーと考えることです>

「自分の性格」を知り、いいものは伸ばす、これはよくないなーと思うものはいいほうに変えていく、というのが、運命好転、幸福な生き方の大事な要素でありましょう。
「心を変える、いい本を読む、食事を整える、明るい人と付き合う、世のため人のためを考えて言動する・・・」と、性格も運命も変わる<好転する>のではないかと考える昨今であります。

性格と運命

よく、信長・秀吉・家康の、”ホトトギス”の話が引き合いに出されます。
*鳴かぬなら 殺してしまえ ほととぎす(織田信長)
*鳴かぬなら 鳴かして見せよう ほととぎす(豊臣秀吉)
*鳴かぬなら 鳴くまで待とう ほととぎす(徳川家康)

信長は、天下平定を目前にして、本能寺で火の中で果てました。<子孫は??>
秀吉は、天下平定を果たし、62歳で畳の上でなくなりましたが、子供の秀頼は22歳で城とともに火の中で亡くなりました。<子孫は??>
家康は、74歳で亡くなりましたが、当時としてはものすごい長命で、子孫は今も立派に存続しておられます。

も一つ、運命と関係があると思われるのは「女性関係」です。
信長は、男色?という話もありますが、女性ともいろいろ関係を持っていたようであります。(それが彼の運命にどのように関係したかは定かではありません)
秀吉は、女性が好き!?で、天下を取ったあとは、お嬢さんであれ、お嫁さんであれ、気に入った女性を強引にわがものとした・・・と聞いています(間違っていたらごめんなさい)
家康は、女性が嫌いではなかった(英雄ですから・・・)ようですが、彼は”後家さん”を愛した、しかも、しばらく付き合って、こちらに好感をもってくれたあと付き合った!(見たわけではありませんが、そんな記事を見ました)そうです。

一事が万事で、このような「生き様」が、自分や子孫の運命を左右するのかなーと、折々考えることです。

性格と運命

2010年6月8日火曜日

「幸せ」「喜び」

「人生」には、”喜怒哀楽”がついて回ります。
言葉のとおり、喜び、怒り、悲しみ、楽しみですねー。
それぞれに、大きなもの、中くらいのもの、少し(ささやかな)のものがあります。
でも、大きな喜びがある(ように見える)人でも、あまり喜んでいない?人もいる。
ささやかな幸せでも、大きく喜んでいる人がいる!
どちらが”シアワセ”なのでしょうかねー。

「当たり前」の日常生活<元気で目が覚めた、食事ができている、仕事がある(学校がある)、健康である、悩みがない(少ない)・・・>などの中に、毎日幸せを感じられる人は「本当にシアワセ」なのだなーと思います。
その幸せを感じながら、精いっぱい生きている人は”シアワセ”な人生を生きているのだなーという気がします。

長年生きて(生かされて)いると、さまざまな出来事にめぐり合います。
それらを総合的に考察しますと、天・地・人のさまざまな恩恵に生かされ恵まれて「今日」があるのだなーと感じています。「天・地・人」に助けられているのなら、「天・地・人」に”お返し”をしなければならないなーとも考えることです。

「最大の幸せ(喜び)は、今日も元気で働けること」と、斎藤一人さんの言葉があります。
「当たり前」の中に最高の幸せと喜びを感じられる人は、ほんとうにシアワセなのだなーと感じる今日この頃であります。
さらに、「この世」を生きている人間は、いいものが半分、悪い(良くない)ものが半分あるように感じています。いい半分を見て喜ぶ人は幸せ、良くないものを見て(焦点を当てて)不平不満に生きる人はフシアワセなのではないだろうか、とも感じる昨今であります。
いいところを見て喜んで生きる人は、さらにいいものが増える!良くないところを見て不平不満に生きる人は、さらに良くないものが増える!?

と感じながら生きている(生かされている!)昨今であります。

2010年5月30日日曜日

最近の中学生の体質

左は中学生(15才)、下はある女性の(45才)の胸部レントゲン写真です。
この女性のの心臓(真ん中の白い部分)は正常ですが、中学生のほうは異常<肥大=右に(向かって左)>です。(線の形が正常)
今までの慣例で、中学生の胸部レントゲンを撮ることは、肺炎など以外は少ない(誰もが”子供は健康!”と思っている)のですが、学校の身体検査で、倦怠感とか心臓の雑音とかを訴える人を検査しましたところ、このような異常を発見しました。
  
心臓が右に肥大(拡張)するのは「ビタミンB1」の欠乏・不足によることが多いです。
VB1は、豆類(大豆・小豆ーあずき・黒豆など)、玄米や麦、豚肉などに多く含まれますが、近頃は、豚肉を除き、これらの食品を摂ることが少なくなってきていると感じています。
また、体の中にある(入ってきた)ビタミンB1を奪うものは、白砂糖でできた御菓子やケーキ、ジュース類や、白米、それにアルコール飲料です。<中学生はまだアルコールは飲まないと考えますので、この場では取り上げません>
「玄米」は、米の命=胚芽=を持った完全食ですが、江戸時代の中期より「白米食」の習慣が出来、人間に大切な栄養素を削り捨てた”白い、美味しいご飯!?”を、現代の日本人のほとんどが、疑うことなく!?食べています。
<食卓でVB1が少ないのに、その欠乏症状が以外とすくないのは、近代の日本人は、主食の摂取量が少なく、副食の摂取が多いからではないだろうか?と考えています。
この写真では、お母さんの心臓は正常ですが、子供の心臓は”異常”です。
なぜそうなのかなーと考えるのですが、やはり近年の「食生活」によるもではないだろうか?と考えるものです。
母親の胎内にいたときの「母親の食生活」はさておきまして、「生まれてから今日までの食生活」が本人の体に現れているわけです。
色々の話を綜合しますと、最近の子供たちは、「白米・白いパン・ジュース・ケーキ、それにスナック菓子・菓子パン、それに肉類などを”主食”にしているのではないだろうか??と考えさせられています。 
これでは、「糖質や脂質」の栄養は沢山ありますが、「ビタミンやミネラル」は全く足りません。その結果、見た目は大きく育っていますが、こんな大事なところに異常が起きているのではないでしょうか。 
ビタミンB1欠乏による心臓肥大を持った子供は、「体がだるい(子供はそれを訴えません)・寝起きが悪い・疲れやすい・持久力が乏しい・筋肉痛(痛みが取れにくい)・姿勢が悪い(背中が丸い)・イライラしやすい、キレやすい・・・などの症状があり、 「しゃんとしない?傾向があります。
それでいて、「外見」は大きく元気そうに見え、口は達者?なので、親子の協調と理解にムリが起きることもあるように感じています。
この問題はまた取り上げたいと考えていますが、上記の症状を持ったお子さんがおられましたら、先ず”甘いもの(すべて)を止めるか減らす、白米食を止める<白米に玄米を三割混ぜる>、VB1を持った食品を食べる” を、先ず「一ヶ月」実行してみてください!!相当の良い結果が出ると思っています。
<薬品としてのVB1剤の摂取については、また考えてみますが、「先ず 食べ物を整える!!」から考えられ、実行してみてください>

2010年4月26日月曜日

小学生の姿勢

新年度の春の身体検査が始まりました。今年の受け持ちは二年生です。
背中が丸く、背骨が歪みねじれている子が半分以上いる。
大きな子もいるが小さい子もいる。肥満が数人。
アトピーが少々。喘息が少々。
ハリソン溝(胸郭の下部ー乳部の下ーが凹んでいるービタミンA.Dの不足)が数人。

といったところで、大変な異常は見られないのですが、背骨の異常が多いのに、毎年ですが驚かされています。
背中が丸い原因は、普段の姿勢が悪い。正座をしない。椅子の問題(リクライニングは良くない)。ベットの問題。ゲーム機の問題(小2がどれほどゲーム機を操作しているのかわかりませんが・・・)
甘いもの(お菓子やケーキや菓子パンやジュースなど)が多く、骨や筋肉ががっしりしていない・・・などが原因ではないかと考えています。

丸いだけではなく、ねじれと歪みも伴っています。
左右の肩の高さが違う、左右の肩甲骨の高さが違う。

これらは、日常生活(家庭と学校)のクセですから、そして成長と発育に大きな影響がありますから、早く気づいて治してあげたいものです。
服を着ているときには、この変化は証明できません。
裸のとき、直立させて、後ろからデジカメなどで撮ってみてください。そしたら「子供の姿勢」がはっきりと認識できると思います。歪んでいましたら、ゆっくりと矯正(歪んだ反対のほうに体をねじる)に取り組んでください。気長にすると、家庭で治ります。

姿勢と食生活の見直しをされますと、発育も健康も(精神も)改善されることと思います。

2010年4月25日日曜日

「桜」に寄せて

これは、日本一と言われる高遠の「こひがん桜」です。
桜は、日本の歴史、文学、美学、芸術、武士道などに登場し、文字どうり「花」を添えています。
淡い彩りで冬の終わりに、山に野に町に「桜色」の
演出をし、ぱっと咲いてぱっと散る・・・
華やかな中に一抹の哀愁を秘めたそのいさぎよさが日本人の共感を呼ぶのでしょうか。

「花は桜木 人は武士」
「咲いた桜になぜ駒繋ぐ、駒が勇めば花が散る」
「ものの皆 移り変わりゆく世の中に、花は昔の花に変わらず(良寛)」
「年ごとに咲くや吉野の桜花 木を割りて見よ 花のありかを」<吉野山の桜は毎年美しく咲くが、この花はどこから出てきたのだろうか。木を割ってみたら花の”もと”が判るのだろうか・・・?本当は、”木の命が花を咲かせた・・・!のではないだろうか>

など、興味深い話がありますが、何も考えなくても”春が来たなー、桜の花が今年も美しく咲いたなー、自然の演出は凄いなー”と感じるだけでいいような気がしています。
何も感じない”不感症”も淋しいですねー。

当市(東大阪市ー旧枚岡市)は生駒山の西麓にあり、山麓にも市街地にも桜の花が沢山見られます。
今年は気象の加減か、花が長く見られました。桜の花は、散っても美しいですねー(花筵)。

2010年2月11日木曜日

人の「情(なさけ)」

今日(水曜日)は半ドンで、昼からはお休みでしたが、お年寄りを一軒往診しました。
治療も終わり、ちょうど映っていたテレビをなんとなく見ていましたら、スゴイことが映っていました。
航空方面で働きたい女子学生が、輪島の航空高校を受験する話です。
家から輪島まで(列車で何時間もかかる)母子で出発したのですが、雪で列車もバスも動かない。
ヒッチハイクをしようと試みたが、ちょうど通る車も無い。
雪の中を歩いていたら、ガソリンスタンドがあり、給油中のトラックがいた。
訳を話すと、途中(輪島に曲がるところまで)まで乗せてくれるとのこと。
で、乗せてもらってその曲がるところまで来たが、輪島に行く車は見当たらない。
”よーし、わしが乗せて行っちゃる!”と、そのトラックの運転手は、(本人には全くの回り道なのに)受験校の前まで運んでくれたのだそうです。
10分前に到着!なんとか試験に間に合ったのだそうです。
試験問題の一つに「あなたが今日までに一番感動したこと」という作文問題が出、彼女は、母が一生懸命に今日まで育ててくれたことと、試験場に運んでくれたトラックの運転手の話を書いたのだそうです。
結果は無事「合格!!」

久々にいい話を聞かせて(見せて)もらったなー、と感動しました。<なさけある話>
唯物論的な生き方と自由勝手主義(?)が幅を利かせ、心温まる話の少なくなった現代、こんな良い話があるんだなーと胸が一杯になりました。関係者一同に大いなる祝福あれ!!

ちょうど雨で、帰宅後車を拭いて家に入ったら、「若者の殺人事件」の記事が夕刊に大きく載っていました。<なさけない話>
天国も地獄も「この世」にあるんですねー!?
「地球は人間の修行のための星」と聞いたことがあります。
殺人をおかしたい・・・という心に駆られても、それを抑え、乗り越えて、お互いの幸せのために努力することが、人間が地球に生まれてきたことの大きな意味の一つではないだろうかと考えることです。