2012年3月14日水曜日

「胃」の話

「胃」は、人体を構成する臓器の中の消化器系の主要な臓器です。
オギャーと生まれて、おっぱいを飲み始めた時から、死ぬまで、毎日お世話になる臓器です。
胃が丈夫で、飲食のトラブルがない、痛みも胸焼けもない幸せな人もありますが、痛みや不快な症状に悩まされる人もあります。
「胃」のことを全部話すのは大変ですので、今日は胃に関しての参考事項について考えてみます。

生まれつき胃が丈夫な人もあるようです(いい遺伝)が、いいのに任せて暴飲暴食を続けていると、胃のトラブルで大変なこと(胃潰瘍・胃炎・はてはガン!?も)が起こることがあります。
弱い(と自分で思っている)胃の人でも、養生に心がけ、胃を大事にしていると、案外胃は順調に働いてくれるものです。

胃に上手に働いてもらうコツは、1)食事は控えめに(腹八分とか腹七分とかがいいようです)
2)食事の間隔をあける(できたら5時間くらい)
3)心を平安に保つ・・腹立ち・心配・悩みが続くと胃を(本当は胃だけではありませんが)痛めます。
4)お菓子やジュースやアルコールは胃に悪い。(少しはいい)
5)胃に感謝する、お礼を言う。
6)腹式呼吸、おなかのマッサージ。
7)冷やさない、締め付けない。
などだと思います。よかったらお試しになってください。

胃を酷使(暴飲暴食を続ける)するのは良くないことは当然ですが、使わないのも胃に良くないようです。以前、胃が良くないのでレントゲンを撮ってくれ、という患者様が来られました。
その方が言われるのに”私は、食事はおかゆとビールです。それを続けているので、私の胃は小さくなっていると思います”とのことでした。
で検査しましたところ、小さいどころか、大きく拡張し、しかもだらりと下垂し、骨盤まで下がっていました。
胃にあまり苦労を掛けないほどに、適当に働いてもらう(飲食)ことが大切のようであります。
使わないと、弛緩、下垂、拡張するのですねー。

胃は、内側から、粘膜、筋層、漿膜の三層でできています。
粘膜は、3日したら生まれ変わるそうですので、胃の軽い異常は3日用心したら良くなるはずです。
<養生・用心しなかったら、いつまでも「今」の状況が続きます>
筋肉は、腹筋運動などすれば、いくらかは丈夫になるのではないかと考えます。

「胃の悪い」人は、”胃が悪い、胃が悪い!”と言いますが、本当は「胃が悪い」のではなく、「胃を悪くした本人が悪い」のです。”悪くしてごめんな!これから気を付けて大事にするから、また頑張ってな!”と言って養生に心がけると、胃はまた喜んで快調に働いてくれるはずです。


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