(線が正しい大きさです)
一年前に紹介しましたが、今年も中学の春の身体検査で「心臓肥大」の生徒を多く認めました。
線が正しい大きさで、右方(向かって左)に拡大(肥大)があり、これは「ビタミンB1の欠乏の症状の一つです。
栄養が行き渡っている現在、”ビタミンB1の欠乏はないのでは?”という言葉も聞かれますが、私は長年の経験から、”そんなことはない、ある!”という結論に至っています。
「ビタミンB1の欠乏症状」は、1)肺動脈第二音の亢進 2)最低血圧の下降 3)心臓の右方拡大 4)アキレス腱反射ははじめ亢進、後に減退、5)筋肉痛・易疲労性・・・などがあります。
これらの症状がそろった生徒が多く見られますので(しかも毎年!)、私は前記のような結論を抱いている次第です。
自覚症状としましては、だるい、疲れやすい、寝起きが悪い、筋肉痛、キレやすい、などがあるはず!?ですが、中学生は(子供は)なかなか自分からは訴えません。
が、一緒に来た親に尋ねますと”みなあります”という答えが、全員返ってきます。
中学生は”若い”です。若さの元気があります。
こんな症状を持ちながら、通学し、勉強し、体育をし、クラブ活動をし、さらに塾に通っている人もあります。その若さには感心しますが、来院時に(健康相談に)尋ねてみますと、みな上記の症状を持っています。
血圧は、成人の正常値は120--80mmHgで、小児の場合はこれよりもいくらかは低くてもいいのですが、それでも、最低血圧が40とか50とかは低すぎると思います。が、実際はこんな数値を持った中学生が多く見られます。<それでも、今言ったように、ケナゲに、一見元気に、勉強に運動に励んでいるので、今後どのように指導したらよいのか考えることです>
「ビタミンB1]を多く含む食品は、玄米・麦・豆類(大豆・小豆・そら豆など)・豚肉など。
VB1を奪う食品は、甘いものすべて、白米、アルコールすべてと、ストレス、過度の運動などです。
<ビタミンB1の欠乏している人は、カルシュウムも欠乏(不足)していると考えられますので、カルシュウムもしっかりと摂ることが大切と考えます>
ビタミンB1とカルシュウムは、子供の健全な成長と発育に非常に重要ですが、成人の健康のためにも大切であります。<お子様の検査についてきたお父さんも、症状(倦怠高度)を訴えられていましたので検査しましたところ、親子そろって心臓肥大と最低血圧の下降がありました<しかも、この父親は、体は大きい(80キロ)のに肺の大きさは小さかった(子供と同じくらい?)
これでは血圧も上がるし、疲労は大きいだろうと思います>
いろいろ教えてあげましたが、このような方々が今の日本では増えているのではなかろうか・・と思うことです。
この小文を見てくださった方が、ビタミン(とカルシュウム)の必要性を自覚していただけたら嬉しいことです。
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