2010年10月30日土曜日

「カゼ」の話

あほー=馬鹿(ばか)=は風邪をひかない!と、巷間言い伝えられています。
”本当かなー!?”と思いながら、折につけて考えることです。

人は、一年に2-3回は風邪をひく、といいます。が、あまり引かない人もあったり、もっと度々風邪をひく人もあります。
風邪の症状は、鼻水、咳、のど痛、発熱、頭痛、気分が悪い、体がだるい、食欲がない、寒気がする・・・などと、種類も程度もさまざまです。
「風邪に強い人(これらの症状に負けない人)」があり、また弱い人もあります。

この差は、「鍛錬・食生活・精神生活・日常生活(と遺伝)」によるものだと考えています。
最近よく言われる”免疫・抵抗力”を上げる生き方をしていたら、風邪にも、他の病気にもかかりにくいわけであります。
「かぜ」は嬉しいものではありませんが、これらの「生活状況」を見直す”チャンス”と考えたり、休養をいただいた!?と考えたりするのはどうでしょうか。

”風邪で死ぬ人はいない”という言葉を聞きますが、僕のン十年の経験では、だいぶ以前のことですが、予後不良の人が二人ありました。通院加療・往診加療してもなかなか良くならないので入院されましたが、それでも良くなられなかった人が二名あったということです。
入院中、余病が出られたようですが、たかが「風邪」と思って馬鹿にせず、日ごろから「養生」に心がけることが大切と考えることです。

「風邪の予防」は、今書いた「生存条件」を整えることが一番です。
<直接的には、うがい、乾布摩擦、深呼吸、早寝早起き、甘いものとアルコールを控える、精神的な安定と喜び、などが大切と考えます>
「一に養生、二に薬!!」は、健康生活のための「鉄則!!」です。
<もちろん、カゼだけではありません。ガンの予防にも、脳梗塞の予防にも、その他のすべての疾患の予防のために、大変重要なアイテムであります>

カゼを引いたら、<暖かにして、消化の良いものを少し食べて、早く寝る>のが一番です。
<気を使っている人や、睡眠不足の人や、冷えている人は、その対策がまず先決です!>
症状が高度の場合は、抗生物質も必要ですし、他の薬(葛根湯は大変有効です)も必要になってきます。<抗生物質には沢山の種類があります。効能書きには、なになにに有効、とみな書いてあります。
そうなのでしょうが、経験的に、有効な薬と、あまり効かない!?薬とがあります>
これは、細菌と抗生物質との”相性!?”ではないかと考えています。
相性が良い場合は、服用して半日か一日で、相当の効果があります。

気をつけている”つもり”でしたが、僕も、2-3年ぶりに、少しカゼを引きました。
程度は軽かったのですが、「不快な症状」で、改めて「健康」の有難さを感じさせられました。
好調にまかせて、就眠時間が遅い日が続いたのが原因だと考えています。
カゼ中は、診療や往診や医師会行事は休みませんでしたが、テニスは休みました。
が、良くなって、今週はテニスを楽しむことができました。「健康」のシアワセをかみしめることです。

カゼを引かない努力は、他の病気の予防にもなります。
お互いに気をつけてまいりましょう。

「カゼ」