
左は中学生(15才)、下はある女性の(45才)の胸部レントゲン写真です。
この女性のの心臓(真ん中の白い部分)は正常ですが、中学生のほうは異常<肥大=右に(向かって左)>です。(線の形が正常)
今までの慣例で、中学生の胸部レントゲンを撮ることは、肺炎など以外は少ない(誰もが”子供は健康!”と思っている)のですが、学校の身体検査で、倦怠感とか心臓の雑音とかを訴える人を検査しましたところ、このような異常を発見しました。
心臓が右に肥大(拡張)するのは「ビタミンB1」の欠乏・不足によることが多いです。
VB1は、豆類(大豆・小豆ーあずき・黒豆など)、玄米や麦、豚肉などに多く含まれますが、近頃は、豚肉を除き、これらの食品を摂ることが少なくなってきていると感じています。
また、体の中にある(入ってきた)ビタミンB1を奪うものは、白砂糖でできた御菓子やケーキ、ジュース類や、白米、それにアルコール飲料です。<中学生はまだアルコールは飲まないと考えますので、この場では取り上げません>
「玄米」は、米の命=胚芽=を持った完全食ですが、江戸時代の中期より「白米食」の習慣が出来、人間に大切な栄養素を削り捨てた”白い、美味しいご飯!?”を、現代の日本人のほとんどが、疑うことなく!?食べています。
<食卓でVB1が少ないのに、その欠乏症状が以外とすくないのは、近代の日本人は、主食の摂取量が少なく、副食の摂取が多いからではないだろうか?と考えています。
この写真では、お母さんの心臓は正常ですが、子供の心臓は”異常”です。
なぜそうなのかなーと考えるのですが、やはり近年の「食生活」によるもではないだろうか?と考えるものです。
母親の胎内にいたときの「母親の食生活」はさておきまして、「生まれてから今日までの食生活」が本人の体に現れているわけです。
色々の話を綜合しますと、最近の子供たちは、「白米・白いパン・ジュース・ケーキ、それにスナック菓子・菓子パン、それに肉類などを”主食”にしているのではないだろうか??と考えさせられています。
これでは、「糖質や脂質」の栄養は沢山ありますが、「ビタミンやミネラル」は全く足りません。その結果、見た目は大きく育っていますが、こんな大事なところに異常が起きているのではないでしょうか。
ビタミンB1欠乏による心臓肥大を持った子供は、「体がだるい(子供はそれを訴えません)・寝起きが悪い・疲れやすい・持久力が乏しい・筋肉痛(痛みが取れにくい)・姿勢が悪い(背中が丸い)・イライラしやすい、キレやすい・・・などの症状があり、 「しゃんとしない?傾向があります。
それでいて、「外見」は大きく元気そうに見え、口は達者?なので、親子の協調と理解にムリが起きることもあるように感じています。
この問題はまた取り上げたいと考えていますが、上記の症状を持ったお子さんがおられましたら、先ず”甘いもの(すべて)を止めるか減らす、白米食を止める<白米に玄米を三割混ぜる>、VB1を持った食品を食べる” を、先ず「一ヶ月」実行してみてください!!相当の良い結果が出ると思っています。
<薬品としてのVB1剤の摂取については、また考えてみますが、「先ず 食べ物を整える!!」から考えられ、実行してみてください>