2010年2月11日木曜日

人の「情(なさけ)」

今日(水曜日)は半ドンで、昼からはお休みでしたが、お年寄りを一軒往診しました。
治療も終わり、ちょうど映っていたテレビをなんとなく見ていましたら、スゴイことが映っていました。
航空方面で働きたい女子学生が、輪島の航空高校を受験する話です。
家から輪島まで(列車で何時間もかかる)母子で出発したのですが、雪で列車もバスも動かない。
ヒッチハイクをしようと試みたが、ちょうど通る車も無い。
雪の中を歩いていたら、ガソリンスタンドがあり、給油中のトラックがいた。
訳を話すと、途中(輪島に曲がるところまで)まで乗せてくれるとのこと。
で、乗せてもらってその曲がるところまで来たが、輪島に行く車は見当たらない。
”よーし、わしが乗せて行っちゃる!”と、そのトラックの運転手は、(本人には全くの回り道なのに)受験校の前まで運んでくれたのだそうです。
10分前に到着!なんとか試験に間に合ったのだそうです。
試験問題の一つに「あなたが今日までに一番感動したこと」という作文問題が出、彼女は、母が一生懸命に今日まで育ててくれたことと、試験場に運んでくれたトラックの運転手の話を書いたのだそうです。
結果は無事「合格!!」

久々にいい話を聞かせて(見せて)もらったなー、と感動しました。<なさけある話>
唯物論的な生き方と自由勝手主義(?)が幅を利かせ、心温まる話の少なくなった現代、こんな良い話があるんだなーと胸が一杯になりました。関係者一同に大いなる祝福あれ!!

ちょうど雨で、帰宅後車を拭いて家に入ったら、「若者の殺人事件」の記事が夕刊に大きく載っていました。<なさけない話>
天国も地獄も「この世」にあるんですねー!?
「地球は人間の修行のための星」と聞いたことがあります。
殺人をおかしたい・・・という心に駆られても、それを抑え、乗り越えて、お互いの幸せのために努力することが、人間が地球に生まれてきたことの大きな意味の一つではないだろうかと考えることです。